ダークヒーロー 現代社会における「犯罪」と「罪」

ここ最近、SNSの普及により意識的に、無意識的に我々は他者の言説を目にする機会が増えて、その結果色々なことを考えさせられるようになった。

そこで今日は「犯罪」と「罪」について話したい。

 

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「罪」を犯すことは果たして全て「犯罪」となりうるのか。

法によって禁じられた行為は全て等しく「犯罪」で、ゆえに「罪」となるのか。

これをもし逆手に取るならば、「合法」な行為は「罪」にはならないということになってしまう。

 

法で禁じられたこと、つまり「違法」な行為はもちろん大半は悪になるに違いないし、罪となるであろうが、すべてがそうであるとは限らない。

私的に「違法」行為は全て罪だ!というのはトートロジー的な思考が蔓延してしまっているのではないかと感じてしまう。

 

例を挙げるとすれば、ナチスドイツが全権委任法、首相が国会審議を経ずに予算案を含む全ての法律を制定できるようになるといった恐ろしいものが「合法」とされていたり、またアメリカの奴隷売買だって南北戦争前は「合法」とされていた。

 

上記の例から、もし法律が全て正しい、法を破るものがいればそいつらは全員悪だ!罪を犯している!というならば、それはいかがなものかと私は思う。

 

私が言いたいのは「法にどこまで妥協することができるのか」といったものではなく、「正義」と「法」の関係は、線引きがとても難しく、曖昧であって、容易ではないということだ。

 

ここからが本題なのだが、先述(一つ前の記事)でも言った通り、ダークヒーローは己の内にある道徳や、信念、掟に従っており、外部からもたらされる法律やルールに決して縛られることはなく、自由でいる存在であるのだと私は考えている。

 

だから時としてダークヒーロー達は社会のルールを破ってしまうことがある。

 

しかしそれが必ずしも罪になるとは思わない。

 

そして彼らが考えている「罪」と、法律上の「犯罪」は絶対的に一致するものではないはずだと私は思う。